OTC類似薬の保険適用のあり方について、現在議論されている動きがあります
- 1月28日
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更新日:4月24日
政府・与党において、医療費全体のあり方を見直す議論の中で、市販薬と成分・効能がほぼ同じ医療用医薬品(いわゆるOTC類似薬)について、保険適用の扱いを見直す案が検討されていると報じられています。現時点では、あくまで検討・議論の段階であり、内容が確定しているものではありません。
保険適用が外れる(病院やクリニックでは処方出来なくなることです。国の医療費予算の削減になります)と、自費で市販薬を買う必要があり、負担が大変増大します。軽症と思って市販薬で済ませて受診しないことで重症化する患者が増えることも心配です。また、正しい医師の診断もなく、間違った市販薬を買って飲んでしまうことも心配です。
負担増に関しては、例えば、ガスター10を1日2錠 × 30日分(=60錠)、保険で医者に処方された場合、診察料(初診として)・処方箋・調剤基本料・薬剤料の医療費のトータル=約5,500〜6,000円、3割負担だと× 0.3= 約1,700〜1,800円になります。一般薬局(ドラッグストア)で市販薬として買うと、 定価ベース:約8,700円• 実売安値ベース:約7,900円になります。
現時点では、保険適用は継続したままで、薬代に25%の「追加料金」を課すという案が検討されています。今まで、薬局で支払っていた料金に「+25%+消費税」が増えることになるのです。これによって、医者離れが増えて、医療費削減につながる、との考えのようです。2026年度(令和8年度)中の制度導入、2027年3月からの実施が予定されていますが、今後の検討によっては変更する可能性もあります。
こども・慢性疾患患者・低所得者は対象外と予定はしているようですが。子育て世代の親たちにとっては、かなりの負担増になるかも知れませんね。
対象になる薬品は約77品目です。当院でもよく処方している薬は、抗アレルギー薬:エピナスチン(アレジオン)・フェキソフェナジン(アレグラ)・ロラタジン(クラリチン)、カルボシスチン(ムコダイン)、ヒルドイド、ラキソベロン、酸化マグネシウム、ステロイド軟膏、などがあります。
あくまでも検討段階なので、今後の厚生労働省や政府の発表に注目してゆく必要はあると思います。
【速報】「OTC類似薬の負担増」健康保険法改正案 衆議院・厚生労働委員会で可決
4/24(金) 12:53配信(Yahoo Japan)
医療用の医薬品のうち、市販薬と成分などが同じOTC類似薬を使う患者に追加負担を求めるなどの健康保険法改正案が、衆議院の厚生労働委員会で与野党の賛成多数で可決されました。法案は、OTC類似薬について薬剤費の25%を患者負担に上乗せする新たな制度の創設が柱で、増大する医療費を抑制し、現役世代の社会保険料負担軽減につなげることが狙いです。
OTC類似薬の追加負担により家計負担が増える懸念については、政府は難病患者や子どもらを対象から外すとして理解を求めました。 一方、高額な医療費がかかった場合、患者の自己負担を抑える高額療養費制度については、制度の見直しを行うことが盛り込まれています。
野党側は、治療費が増えて生活が困窮することがないよう配慮すべきだなどと求め、付帯決議案には所得や疾病別などの影響を検証し、必要に応じて速やかに見直しを行うことなどが盛り込まれました。
これにより中道改革連合や国民民主党など共産党以外の野党が賛成しました。 改正案は28日の衆議院本会議で可決され、参議院に送られる見通しです。
(院長の感想:「現役世代の社会保険料負担軽減につなげることが狙いです。」と言いますが、治療費が増えて生活が困窮する、あるいは病気なのに医者に罹らなくて重症化してしまう心配があります。)
(2026年4月24日)
