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はしか(麻しん)が流行中(2026年4月)
【 流行状況】 令和8年4月5日にかけて全国の医療機関から報告された「はしか」の感染者数は236人となり、200人を超えました。その13%は入院となっています。去年の同じ時期と比べるとおよそ3.6倍となっていて、直近10年で感染者数が最も多かった2019年に次ぐペースとなっています。 【症状】 感染力が非常に強く、主に 空気感染 で広まり、感染すると10日ほどで発熱・咳・鼻汁・食欲減退・不機嫌となり、約3日後に発疹が出て、 肺炎 ・中耳炎・脳炎などを起こすこともあります。 【予防】 定期予防接種としては、1歳と5~6歳の2回が行われています。 【緊急的ワクチン接種】 はしか流行時に定期接種とは別にワクチン接種することがあります。麻しん単独ワクチンは製造終了しているので、MR(麻しん・風しん混合)ワクチンを接種します。 対象者: ① 麻しん患者と接触した人 。接触してから72時間以内にワクチン接種すれば発症予防効果が期待できます。 ② 免疫が不十分な人 (以下のいずれか) • MRワクチン未接種 • 接種歴が不明 • 1回しか接種していない ③
4 日前
橋本病(慢性甲状腺炎)
【病名について】 日本の橋本策博士が世界で初めて報告した病気なので「橋本病」と言われます。 【原因と頻度】 自己免疫疾患(自分の臓器を自分でないと認識してしまう病気)の一つです。橋本病は、自分の甲状腺組織を自分ではないと認識して、攻撃して徐々に破壊して、甲状腺ホルモンを作らせなくなります。 成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人という頻度です。 当院では、成人の患者さんも診ているので、今までに70人を診ました。15歳以下の患者さんは18人もいまして、最年少は7歳です。(2026年3月19日現在) 【症状】 ① 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンは全身の臓器に作用して代謝を盛んにします。甲状腺ホルモンの分泌が減ると機能低下症状が出ます。4~5人に1人くらいと言われています。当院では、初診時に機能正常だったのは70人中51人でした。 ・倦怠感(無気力)、・疲れやすい、・皮膚の乾燥(カサカサ)、・寒がる、・むくむ、・便秘、・食欲低下。 ② 甲状腺腫:喉ぼとけの下に甲状腺がありますが、そこが腫れます。大きさは様々です。 【検査】...
3月31日
バセドウ病
【バセドウ病】 『症状』 (甲状腺中毒症の症状です) ・暑がり ・汗かき ・疲れやすい ・動悸がする ・息切れ ・落ち着きがなくイライラする ・学校の成績が落ちる ・食欲があるのに体重が減る ・手足が震える(振戦) ・甲状腺(のど仏の下)が腫れる ・眼球が突出する 『原因』 :自己免疫疾患といって、自分の組織を自分ではないと認識してしまう病気の一つです。TSH(下垂体から出ているホルモン)が甲状腺の表面にある受容体(レセプター)に結合して、甲状腺を刺激して甲状腺ホルモン(T4とT3の2つがあります)を作らせているのですが、そのTSHレセプターに対する自己抗体(TSHレセプター抗体:TRAbと言います)が作られてしまい、レセプターに結合してTSH以上に甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンを過剰に作ってしまいます。甲状腺機能亢進となって上記の症状が起こってしまいます。 『頻度』 女性に多い病気で、約200人に1人の頻度です。20~30歳代に多いです。院長が「日本甲状腺学会専門医」であることから、当院では成人の患者さんも診ています。開院以来、当院を受診したバ
3月18日
OTC類似薬の保険適用のあり方について、現在議論されている動きがあります
政府・与党において、医療費全体のあり方を見直す議論の中で、市販薬と成分・効能がほぼ同じ医療用医薬品(いわゆるOTC類似薬)について、保険適用の扱いを見直す案が検討されていると報じられています。現時点では、あくまで検討・議論の段階であり、内容が確定しているものではありません。 保険適用が外れると、自費で市販薬を買う必要があり、負担が大変増大します。軽症と思って市販薬で済ませて受診しないことで重症化する患者が増えることも心配です。また、正しい医師の診断もなく、間違った市販薬を買って飲んでしまうことも心配です。 負担増に関しては、例えば、ガスター10を1日2錠 × 30日分(=60錠)、保険で医者に処方された場合、診察料(初診として)・処方箋・調剤基本料・薬剤料の医療費のトータル=約5,500〜6,000円、3割負担だと× 0.3= 約1,700〜1,800円になります。一般薬局(ドラッグストア)で市販薬として買うと、 定価ベース:約8,700円• 実売安値ベース:約7,900円になります。 現時点では、保険適用は継続したままで、薬代に25%の
1月28日
こどもの発熱について
お子さんの急な発熱は、とても心配になりますよね。 まずは落ち着いて、お子さんの様子をよく見ながら、ご家庭でできる対処をしていきましょう。ここでは、こどもの発熱について、原因やご家庭での対応の目安をお伝えします。 ◆ こどもの「発熱」とは? 一般的に、 38.0℃以上 :発熱 37.5~37.9℃ :微熱 と呼ばれます。 ただし、乳幼児はもともと平熱が高めで、環境の温度や活動量の影響を受けやすいのが特徴です。元気に遊んだ日の夕方などに、 37.5℃前後まで体温が上がることは珍しくありません 。 体温の数字だけで判断せず、 お子さまの様子を一緒に見ることが大切 です。 ◆ 熱の高さと病気の重さは別です こどもは、かぜなどでも 40℃近い熱が出ることがあります 。熱が高いからといって、必ずしも重い病気とは限りません。 「高熱で頭に影響が出るのでは」と心配される方も多いですが、 熱そのものが原因で頭がおかしくなることはありません 。それよりも、 熱以外の症状(元気さ、水分摂取、顔色など)をよく観察することが大切 です。 ◆ 発熱の主な原因 こどもの発熱の
1月12日
ハチミツなどが原因で命に関わることもある「乳児ボツリヌス症」
2017年3月30日、 生後6か月の乳児が、ハチミツの摂取が原因と考えられる「乳児ボツリヌス症」 で亡くなるという、非常に痛ましい出来事がありました。 日本では、1986年に千葉県で重い神経症状を示した 本邦初の乳児ボツリヌス症 が報告され、その原因がハチミツであることが判明しました。以後、厳重な注意喚起がなされてきましたが、その後も散発的に発生が続き、時間の経過とともに情報が十分に伝わらなくなっていた中で、 初めての死亡例 が起きてしまいました。 メカニズム ボツリヌス菌は芽胞の状態で世界中の土壌、河川、湖沼、海水、泥などの自然界に広く分布しています。このため、農作物、魚介類、動物の肉などのあらゆる食品の原材料がボツリヌス菌に汚染される可能性があります。 ボツリヌス菌が芽胞から発芽して産生したボツリヌス毒素は、神経終末部に作用して、筋を麻痺させたり、自律神経が作用しないようにブロックします。自然界に存在する毒素としては最も強力であります。 芽胞は120℃で4分間の加熱で、毒素は100℃で1~2分の加熱でなければ失活しません。...
1月12日
先天性甲状腺機能低下症の話
先天性甲状腺機能低下症とは… 生まれつき甲状腺の働きが良くない病気です。 先天性甲状腺機能低下症 が正式な名前です。 しかし、名前が長いため、以前は通称 クレチン症 と言われていましたが、不適切な言葉とされ、現在は使われなくなりました。英語では Congenital Hypothyroidism と言うため、 CH と略されます。 甲状腺ホルモンは、乳幼児期の脳や神経の発達、からだの成長に不可欠なホルモンです。このホルモンが極端に不足した(すなわち典型的な)CHで、発見が遅れると知能障害は治療によっても回復しません。昔はCH患者の 3分の2 が知的障害を伴っていました。しかし、 乳児早期に発見して治療すれば、知能障害になる率が低い ことが分かってきました。 1979年から全国的にCHに対する新生児マススクリーニング(先天代謝異常症等のスクリーニング検査)が行われ、生まれて 4~5日 で検査されるようになりました。その結果、早期発見・早期治療が実現し、ほとんどのCH患者は全く正常な生活が送れるようになっています。私が診ている患者さんの中にも、欠損
1月11日
低身長のお話
1.調べた方がよい「低身長」とは 身長が極端に低い状態を、医学的には 「小人症(低身長症)」 と呼びます。これは、性別・年齢ごとの身長の平均値と比べて、どれくらい差があるかを示す 「標準偏差(SD)」 という指標を使って判断します。 一般的に、 「平均値 −2.0SD」よりも身長が低い場合 を「小人症」と定義します。この範囲に入るお子さんでは、成長に影響する病気が隠れている可能性もあるため、一度診察や検査を受けることをおすすめします。 また、 身長の伸び方が悪い場合 も注意が必要です。身長は「今どれくらいあるか」だけでなく、**「1年間に何cm伸びているか(成長率)」**も大切なポイントです。 性別・年齢別の成長率で 「平均値 −1.5SD」よりも伸びが少ない場合 には、診察や検査を考えた方がよいとされています。 左の表: 「平均値 −2.0SD」の身長(cm) 右の表: 「平均値 −1.5SD」の成長率(cm) 月齢 男 女 男 女 4歳0ヶ月 92.5 91.9 5.8cm 5.8cm 5歳0ヶ月 98.1 97.7 5.1 5.
1月10日


舌下免疫療法について|花粉症・アレルギー性鼻炎
毎年、春先のスギ花粉症による鼻炎や結膜炎に悩まされている方、また、一年を通してダニによるアレルギー性鼻炎・結膜炎にお困りの方におすすめの治療です。
1月10日
中毒110番の情報
(財)日本中毒情報センターでは、化学物質(家庭用品、医薬品、農薬などを含む)および動植物の毒によって起こる急逝の中毒について、応急処置などの緊急情報を提供しています。 ホームページは、 https://www.j-poison-ic.jp/110serviece/ です。 中毒110番 (情報提供料:無料、通話料は相談者負担です) つくば中毒110番 029-852-9999 (365日24時間対応) 大阪中毒110番 072-727-2499 (365日24時間対応) たばこ専用電話 072-726-9922 (365日24時間対応※ 自動音声応答による一般向け情報提供 )
2025年11月30日
熱中症の予防(厚生労働省)
熱中症にご注意ください。 暑い季節は、 子どもは特に熱中症になりやすい ため注意が必要です。子どもは体温調節が未熟で、自分から「暑い」「つらい」と訴えにくいことがあります。 屋外だけでなく、 室内や車内、就寝中 にも熱中症は起こります。 ・こまめな水分補給 ・エアコンや扇風機を上手に使う ・帽子の着用、外遊びの時間帯への配慮 など、日常生活の中での予防が大切です。 熱中症予防のリーフレット 厚生労働省による熱中症の 予防・症状・対処法がわかるリーフレット はこちら 👉 熱中症予防リーフレット(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/pdf/necchushoyobou/necchushoyobou.pdf ※PDF形式でダウンロードできます。 ※出典:「 熱中症予防のための情報・資料サイト 」(厚生労働省) ご家族やご自身の体調管理にお役立てください。暑さが強くなる季節は、無理をせず、積極的に休
2025年7月1日
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