低身長のお話
- 1月10日
- 読了時間: 3分
更新日:1月12日
1.調べた方がよい「低身長」とは
身長が極端に低い状態を、医学的には「小人症(低身長症)」と呼びます。これは、性別・年齢ごとの身長の平均値と比べて、どれくらい差があるかを示す「標準偏差(SD)」という指標を使って判断します。
一般的に、「平均値 −2.0SD」よりも身長が低い場合を「小人症」と定義します。この範囲に入るお子さんでは、成長に影響する病気が隠れている可能性もあるため、一度診察や検査を受けることをおすすめします。
また、身長の伸び方が悪い場合も注意が必要です。身長は「今どれくらいあるか」だけでなく、**「1年間に何cm伸びているか(成長率)」**も大切なポイントです。
性別・年齢別の成長率で「平均値 −1.5SD」よりも伸びが少ない場合には、診察や検査を考えた方がよいとされています。
左の表:「平均値 −2.0SD」の身長(cm) 右の表:「平均値 −1.5SD」の成長率(cm)
月齢 | 男 | 女 |
| 男 | 女 |
4歳0ヶ月 | 92.5 | 91.9 |
| 5.8cm | 5.8cm |
5歳0ヶ月 | 98.1 | 97.7 |
| 5.1 | 5.4 |
6歳0ヶ月 | 103.8 | 103.4 |
| 4.6 | 5.1 |
7歳0ヶ月 | 109.5 | 108.8 |
| 4.6 | 4.6 |
8歳0ヶ月 | 114.7 | 113.9 |
| 4.4 | 4.3 |
9歳0ヶ月 | 119.7 | 118.8 |
| 4.1 | 4.2 |
10歳0ヶ月 | 124.5 | 123.9 |
| 3.9 | 5.2 |
11歳0ヶ月 | 128.9 | 130.2 |
| 4.1 | 6.7 |
12歳0ヶ月 | 133.9 | 137.0 |
| 5.5 | 4.5 |
13歳0ヶ月 | 140.7 | 142.3 |
| 7.7 | 1.7 |
14歳0ヶ月 | 148.6 | 145.3 |
| 5.0 | 0.6 |
15歳0ヶ月 | 154.7 | 146.5 |
| 2.3 | 0.2 |
より詳しい成長曲線の表や資料は、クリニックにもご用意しています。
また、以下のサイトにも、成長曲線や低身長について分かりやすい説明がありますので、参考になさってください。
成長曲線や低身長の話について
ファイザー「低身長、成長障害、成長ホルモン療法の情報サイト」
JCRファーマ「成長ホルモン治療情報サイト」
ノボ ノルディスクファーマの成長障害、「低身長のお子様のための相談室nordicare®」
2.低身長の原因となる病気について
低身長の原因となる病気は、実はたくさんの種類があります。「小人症の原因疾患一覧」(※クリックで表示)をご覧になると、専門的な病名が多く並んでいて、少し難しく感じられるかもしれません。
ここでお伝えしたいのは、
診察では、こうしたさまざまな病気の可能性を考えながら診ていること
すべての低身長が、成長ホルモン治療で改善するわけではないこと
この2点です。
お子さん一人ひとりに合わせて、必要な検査や対応を判断していきます。
3.診察・検査・診断の流れ
● 受診前にお願いしたいこと
可能であれば、「成長の記録」を準備してお持ちください。
母子健康手帳
幼稚園・保育園の記録
学校の健康診断の記録(学校にお願いするとコピーをもらえます)
これらをもとに、過去の身長・体重の記録を表(※クリックで印刷できます)に記入して持参していただけると、とても助かります。
● 診察・検査の進め方
当院では、次のような流れで診察を行っています。
初診時には、
成長の記録から成長曲線を作成
問診と診察を行い
必要に応じて
血液検査
尿検査
骨年齢を調べるための手のレントゲン検査
を行います。
再診時には、検査結果をもとに、
現時点での診断について
追加の検査が必要かどうか
を分かりやすくご説明します。
成長ホルモンの分泌を調べる検査が必要な場合は、外来で行う2~3時間程度かかる刺激検査を予約します。
これ以上の詳しい内容については、診察の際に丁寧にご説明いたしますので、ご安心ください。
(2026年1月12日 更新)
